水道水に塩素は必要!?
みなさんこんにちは
特殊水処理機『新ん泉』の櫻井です。
水道水には塩素(正確には遊離残留塩素)が消毒のため含まれており、法律にも定められています。
この塩素は味を低下させるとか、癌のもとだとか言われて評判がとても悪いようです。
塩素は正しく評価されていない傾向があります。
今回は水道水にも関連する塩素について考えてみましょう。
塩素なしの自然はない
塩素(Cl)は自然界に極めて多量に存在します。
地球の地殻には炭素(0.08%)よりも多い塩素(0.19%)が存在し、世界中の海洋や世界各地の岩塩層の中に、ほとんど全ての塩素が、食塩の形で存在します。
食塩のうち60%は塩素、残りはナトリウムです。
低い濃度ですが大量の塩素化合物(食塩や塩酸)は海から陸へ吹く風に乗って移動します。
したがって陸上においても、大気中や地中のどこにでも塩素を見つけることが出来ます。
全ての生物は塩の溶けている海洋から誕生し、そしていまでも地球上の生物のほぼ全てが、生きていく上で塩を必要としています。
過剰な食塩は生物にとって致命的な毒となりますが、一方、食塩の不足も死につながってしまいます。
ヒトの血液には食塩が含まれており、胃では食物を消化するのに食塩から作られた塩酸が使われます。
ヒトがバクテリアに侵される際には、白血球は食塩から強力な塩素化剤・酸化剤である次亜塩素酸塩を作り出し、侵入者を撃退し病気から体を守ります。
塩素は自然界に絶対必要なものであり、だいじなことはこの塩素の良い面と悪い面を考慮してどのように利用するかが大切なことなのです。
塩素の利用状況
現在化学産業の60%が塩素を使用しています。
これは偶然ではなく、多くの場所で塩素が”エネルギ-ポンプ”として働いているためです。
塩素は非常に活性の高い元素なので、種々の化学反応を可能にしています。
塩素を使わなければ、化学反応はより多くのほかのエネルギ-や再生不能な資源を使用することになります。
また多くの(有害)廃棄物が発生し、さらに環境を汚染することになります。
そうなれば、従業者や消費者は生産過程や使用時の安全確保が難しくなり、更に商品の品質は下がるのに価格が上昇することになります。
塩素は1万種以上の製品を製造するのに使用されており、全ての消費財の約95%はどこかで塩素が使われているといえます。
より具体的なイメ-ジを持っていただくために、塩素がどこに使用されているか見てみましょう。
医薬 ~
全ての医薬品と合成ビタミン類の80%以上が塩素を使う工程を経ており、30%以上の医薬は塩素を必須成分として含んでいます。
殺菌剤 ~
塩素は水泳プ-ルや飲料水に、安価で信用のおける殺菌剤として大量に使用されています。
プラスチック~
塩素は広範な用途を持ちます(輸血用バッグ、電線被覆材、クレジットカ-ド、模造皮革、水道管、ガス管、窓枠、食料品や医療品の包装材など)あらゆる分野で使用されるプラスチックは塩素がなければ出来ませんでした。
触媒 ~
塩素はポリエチレンや ポリプロピレンを製造するための触媒を作るのに用いられています。
中間体 ~
塩素は マットレスや CDや航空機の窓、そして多くの耐熱性台所用具用、シリコン、テフロン(パン焼器)などを合成する中間体に用いられています。
金属精錬~
塩素は、チタン、アルミニウム、マグネシウム、ニッケル(ステンレススチ-ルなどに利用)の製造に使用されています。
そして忘れてはならないのがシリコンです。
塩素はインタ-ネットになくてはならない半導体チップに使われる高純度シリコンの製造に用いられているということです。
このような塩素を含む多くの製品は、塩素を使わない工程や製品で代替することも可能ですが、塩素はその危険が既にわかっており、そのコントロールが十分に検討がされています。
反面他の代替品では別の危険が発生する可能性が高く、それはヒトや自然にもっともっと悪影響を与える可能性が高いようです。
塩素フリ-または塩ビフリ-ということと、環境に優しいということとは、全く意味の違う言葉です。
水道水の殺菌剤としての塩素
水道水の殺菌剤として塩素が利用されているにはそれだけの理由があります。
①強力な殺菌力
塩素の殺菌力は極めて強く、0.2~0.5mg/lの残留塩素を保つことにより水中の大腸菌・コレラ菌・チフス菌などの病原性細菌やウイルスが短時間で確実に殺菌及び不活性化されます。
②ロスが少なく経済的
塩素は安価で品質が長期間安定していますから無駄が少なく経済的です。
③確実な効果と高持続性
装置に接続して自動的に有効塩素を溶出しますから、確かな消毒効果が長時間にわたり効力を持続します。
また簡単にその濃度を確認することが出来ます。