コーヒー(珈琲)
みなさん こんにちは
特殊水処理機『新ん泉』の櫻井です。
気持ちのいい陽気のおかげで不意に眠気に襲われる時期がやってきますね。
眠気対策としてコーヒーを飲む人も多いのではないでしょうか。
今回はこのコーヒーについて考えてみましょう。
コーヒーの歴史
コーヒーは世界で最も多くの国で飲用されている嗜好飲料です。
歴史への登場はアルコールや茶には遅れますが、人類との関わりが最も深い嗜好飲料と言えます。
石油に次いで貿易規模が大きい一次産品であるため、経済上も重要視されています。
コーヒーの実の果肉は甘く、食べられるので、種子の効用を知る機会も多かったと考えられています。
故に有史以前からコーヒーの野生種が利用されていても不思議ではありません。
そのため、コーヒーがいつ頃から人間に利用されていたかは、はっきりしていません。
ただし、現在見られる「焙煎した豆から抽出したコーヒー」が登場したのは13世紀以降と見られています。
最初は一部の修道者だけが用いる宗教的な秘薬であり、生の葉や豆を煮出した汁が用いられていました。
しかし、焙煎によって嗜好品としての特長を備えると一般民衆へも広がり、1454年には一般民衆の飲用が正式に認められ、中東・イスラム世界全域からエジプトまで拡大することになります。
オスマン帝国トルコからバルカン諸国、ヨーロッパには、16世紀に伝わり、1602年のローマ以降、17世紀中にヨーロッパ全土に伝播したようです。
北米には、1668年ヨーロッパからの移民によって伝わったと言われています。
日本へは18世紀末にオランダ人が持ち込み、最初の記録は、1804年の文人・狂歌師である大田南畝(おおたなんぽ)によるものでした。
コーヒーの栽培には一般的に、平均気温が20度前後、年雨量が1300~1800mm、高度については900m~2000mの間が最適とされており、現在ではコーヒー栽培は赤道付近の諸外国で盛んに行われるようになりました。
コーヒー豆の生産に適した地域を指して「コーヒーベルト」と呼ばれ、世界の70ヶ国以上で栽培されています。
そのコーヒー豆の種類は世界に約2000種もあると言われています。
コーヒーの効果
コーヒーの生豆には多糖を中心とする糖類、アミノ酸やタンパク質、脂質の他、コーヒーにはカフェインを始めとする非常に特徴的な成分が含まれています。
成分は焙煎されることによって化学変化を起こし、その結果数百種類にのぼる成分が焙煎豆に含まれることになります。
最終的に飲み物であるコーヒーの抽出液には、これらのうち水溶性の比較的高い成分が溶出されます。
抽出されたコーヒーは0.04%程度のカフェインを含みますが、それ以外の多くの成分についてはほとんど解明が進んでいないのが現状です。
コーヒーが過度の刺激剤や興奮剤として働く可能性を指摘し、敬遠する人も存在しています。
このことからコーヒーが人体に及ぼす作用は医学・薬学的な関心を集め、さまざまな知見が得られているのです。
作用は様々ですが、カフェインによる軽度依存性の【習慣性作用】、飲用後数時間以内に現れる精神高揚や利尿作用【急性作用】、長期間に亘って飲み続けることでパーキンソン病や大腸がん、小腸癌などの発病のリスクを下げる【慢性作用】の3種類に大きく分けられるようです。
その他にも肺がんに対する【制癌作用】も確認されてはいますが、まだ不確かな部分も多く研究段階にあるようです。
コーヒーと眠気
コーヒーには眠気を抑える作用があるというのは誰もがご存知の知識だと思います。
たしかにコーヒーに含まれるカフェインには興奮作用としての効果が期待出来ます。
しかし、コーヒーの香にはリラックス効果が確認されています。
つまり、コーヒーの香りを嗅ぐと眠気を覚ますどころか逆に眠くなりかねないということです。
もともとコーヒーを飲むと目が覚めるという説は日本にコーヒーが伝わってきた頃、コーヒーの刺激に不慣れであった時代に生まれた説なのです。
そのため、カフェインによる興奮作用は濃いエスプレッソを4杯ほど飲まなければ効果は見込めないのではないかと言われています。
ただし、日頃あまりカフェインを摂っていない人や、小さなお子さんなどは、少量のカフェインでも過剰に反応してしまうことがあるので注意が必要です。
さらに、カフェインは胃を刺激しますから、空腹時に飲み過ぎるのもよくありません。
覚醒効果を狙うのであれば、コーヒーよりもカカオをたっぷり含んだココアの方がいいかもしれません。