免疫は人間の基本システム

みなさんこんにちは

特殊水処理機『新ん泉』の櫻井です。

花粉症は今や一年を通して厄介な病気になっています。

スギ、ヒノキ、イネ科、ブタクサ属、ヨモギ属、ハンノキ属、カナムグラの花粉等、ほぼ一年中花粉症の材料は飛散しています。

勿論全ての花粉で全ての人がアレルギーを発症するわけではありません。

これも元はといえば、人間の生体防御システムの過敏反応から来る症状です。

今回は、人間を守る免疫システムについて考えてみましょう。

免疫システムとは?

免疫とは、自己以外のものを認識してそれを排除しようとするシステムです。

本来は表面のバリヤーを越えて外から入ってきた細菌やウィルスに対して防御するために発達したシステムですが、内なる敵(癌細胞など)を攻撃するためにも働いています。

免疫には白血球、マクロファージといった生物が本来持っている自然免疫と、ナチュラルキラー(NK)細胞、ヘルパーT細胞などの獲得免疫の2種類があり、それらの細胞が連携して体の中で一つの防衛機構を作っています。

防御システムで最初に働き始めるのは、入ってきた侵入物を食べる食細胞と呼ばれているもので、それらを越える侵入物に対しては、Tリンパ球と呼ばれる細胞が応援に来ます。

NK細胞はウイルスや腫瘍細胞を標的にして攻撃すると言われます。

白血球などの食細胞は生体に侵入した微生物や異物に加えて、生体内で不要となった老廃物、傷害を受けた細胞や寿命のつきた老化細胞などを掃除してくれます。

サプレッサーT細胞は免疫反応が過剰になるのを抑え、キラーT細胞はがん細胞やウイルスに侵された細胞を攻撃して破壊すると言われます。

免疫システムには免疫細胞以外に抗体と呼ばれるものがあります。

抗体は、外から侵入した抗原や腫瘍細胞、感染細胞などに付着して免疫細胞が攻撃し易い標的をつくったり自ら抗原を攻撃したりする役割を果たします。

免疫とアレルギー反応

体内に侵入してくる異物を抗原といい、それに対抗して体が作る防御物質を抗体といいます。

この抗体の量が一定以上になったときに、侵入してきた異物(抗原)は体内の抗体と結びつき、今までとは違った反応をするようになり、これを抗原抗体反応といいます。

この反応が体にとって有益に働く場合を「免疫」といい、過敏に働いてしまい体にとって都合の悪い結果を起こをしたばあいにはこれを アレルギー反応と呼びます。

免疫システムで考えるとTリンパ球は、Th1とTh2がいて御互いに監視してバランスをとっています。

Th1が上手く働いてないとTh2が優位になり種々のものに簡単に反応してしまう体質(アトピー性皮膚炎・蕁麻疹・花粉症・アレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎・喘息など)になり易くなります。

Th1/Th2のバランスの崩れ方の程度は、個人差がありますし、症状の現われ方も異なります。

またバランスそのものが環境(大気汚染・紫外線など)・感染(ウィルス・最近)食生活・ストレスなどの影響で大きく変化します。

エイズ(AIDS)はこれらの免疫システムの障害の発生が引き起こす病気です。

免疫力を高めるには

免疫力は体調や環境に大きく影響されます。

免疫力を高めるにはストレスや肉体疲労の蓄積を避けることはもちろんのこと、薬の濫用なども避けましょう。

疲れた時には十分な休息をとり、イライラや悩みなどのストレスを発散することが大事です。

例えば適度な運動やカラオケなどでストレスを発散することは免疫力を保つためにとても良いことなのです。

免疫細胞の30%は小腸の壁近くに集まっています。

小腸には様々な菌が集まっている腸内菌叢(きんそう)という場所があり、ここに住んでいる菌が免疫細胞と共存して身体機能に大きく関与しているといわれています。

良質の乳酸菌が含まれているヨーグルト等がからだによいと言われるのは乳酸菌がこの腸内菌叢の働きを活発にし、免疫にとって非常に良い環境作りを手伝っているからです。

免疫力を大きく左右するのが食事であり、栄養素別にみると、炭水化物(糖質)・タンパク質・脂質が主にエネルギー源となる3大栄養素、これに体の機能維持や調整・抵抗力をつけるビタミン・ミネラルを加えて5大栄養素、そして第6の栄養素に食物繊維、第7栄養素にスカベンジャー(抗酸化食品)があげられますが。

これらの「6つの基礎食品」プラス坑酸化食品からバランスよく栄養をとることが免疫力を高めるために重要です。

また水分を多く取ることが体内の循環を円滑にし、新陳代謝を高めるためのポイントになっています。

少しの刺激で体が過敏に反応しないように皮膚を鍛えるには、乾布摩擦・冷水摩擦や薄着の習慣が効果的です。

運動を積極的に行うことで鼻の粘膜の血行が良くなれば鼻づまりは軽くなります(ただし花粉シーズン中の戸外の運動には注意が必要)。

アレルギー性の病気は、自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスがよくないときに症状が悪化するため、日頃からの心身の鍛練も重要な免疫力向上の対策のひとつとなります。

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