プール熱 夏の病気!?

みなさんこんにちは

特殊水処理機『新ん泉』の櫻井です。

各地で海開きが行われています。

コロナ3年目の今年は、学校でもプールの授業が再開されるところが出てきました。

子供にとっても大人にとっても夏は水に触れることが多くなりますが、話題になるのがプール熱と呼ばれる感染症です。

今回はそのプール熱についてお伝えしましょう。

プール熱とは?

医学用語では[咽頭結膜熱]といいます。

アデノウイルスという微生物が、接触感染によって人の体に寄生し、ノドの痛み、結膜炎、高熱を発します。

プールを介して感染し流行することが多いので[プール熱]と呼ばれます。

感染から発症までの潜伏期間は、約5~6日といわれます。

夏風邪の1種で、夏から秋にかけて学童に発生しやすく、学校伝染病に指定されています。

感染した人のつばや目やにを通して伝染すると考えられていて(飛まつ感染・接触感染)、病原体(ウィルス)の進入部位は主として結膜です。

幼児や小学生がかかりやすい病気ですが、非常に感染力が強いので、上の子がかかると赤ちゃんにも感染することがあります。

アデノウイルス

インフルエンザウイルスはあまりにも有名であるため、知らない人はいませんが、このアデノウイルスはインフルエンザウイルスの次に人の体から検出される頻度が高いのです。

アデノウイルス感染症は特に季節性がなく、その症状も軽いカゼ程度から重症の扁桃腺炎や肺炎、さらには結膜炎や嘔吐下痢症などバラエティに富んでいます。

また、扁桃腺炎や結膜炎などはその症状が非常に強くて、細菌感染によるものと見分けがつかないことが度々あります。

細菌性のものでは通常、抗生剤が効くのですが、アデノウイルスによるものであると抗生剤が効かないため、外来で治療していても一向に熱が下がらないことがよくあります。

診断については最近、綿棒で拭い取ったのどの浸出液や便を調べることによって、その場で簡単にこのアデノウイルスの感染を診断することができるようになりました。

症状と治療

主な症状は高熱・のどの痛み・目の充血です。

約5日間の潜伏期間(症状のない期間)を置き、39~40℃の高熱が出現し、3~7日間持続します。

発熱は急激に起こることも、徐々に起こることもあり、 強い喉の痛み(咽頭炎)、首のリンパ節の腫れ、目の痛みを訴え、涙や目やにが出ることが多いようです。

結膜は充血するが化膿することはなく、角膜も通常おかされません。

ほかに頭痛・鼻水・咳などの風邪症状や全身の倦怠感、時に下痢や腹痛を伴うこともあります。

のどや目やにの症状も1週間ほどで良くなり、合併症の心配はありません。

ウィルス感染が原因なので特効薬はありません。

高熱に対しては解熱剤を使用して体温を下げるようにします。。

のどの痛みや頭痛には鎮痛剤(痛み止め)や抗炎症剤(炎症を抑える薬)、結膜炎に対しては点眼薬(炎症を抑えるステロイド剤入りの目薬)を使用するなどの 対処療法を行うのが普通です。

細菌による二次感染を防ぐため抗生物質が処方されることもあります。

伝染病なので発病したときには主要な症状(高熱、目の充血、喉の痛み)がなくなってからも、2日間を過ぎるまでは登校・登園は禁止です。

予防について

ほとんどの場合、10日前後で完治します。

しかしプール熱を引き起こすアデノウイルスは、3週間前後、体内にとどまると言われています。

予防するには

[プールから上がったら]

・よく目や手を洗い、よくうがいをしましょう。

シャワーでプールの水をよく流すことも大切です。

[家では]

・タオル、洗面器、食器などを家族と共用しないようにしましょう。

大人の家族も手洗いをこまめにします。

感染するのは、プールに限りません。

プール熱にかかった子供の世話をするお母さんの手から、別の子供に感染させることもあ      ります。

石鹸をつけて、流水でよく手を洗いましょう。

プール熱にかかった人が使ったタオルなどは、塩素系の漂白剤の入ったもので別に洗うとよいでしょう。

目やにはばい菌がいっぱいです。

目頭から目じりに向かってぬらしたガーゼやティッシュでふきとりましょう。

両目別々のガーゼで拭きましょう。

[友達との接触は]

症状が消えてからも2日間は学校をお休みして、友達との交流もひかえましょう。

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