海流と日本

みなさんこんにちは

特殊水処理機『新ん泉』の櫻井です。

地球の表面積の約7割は海洋ですが、その海洋には海流という大きな流れが生じています。

日本人のルーツを考えた場合にもこうした海流の影響は避けられませんし、日本の生活そのものに海流は直接の影響を与えています。

今回は身近でもまだまだ未解明の海流について考えてみましょう。

何故海流はおきる?

 

日本近海には大きく分けて4つの海流が流れています。

フィリピンあたりから流れてくる暖かい海流「黒潮(日本海流)」、沖縄あたりで黒潮から北へ分かれて対馬海峡、日本海へ向かう「対馬海流」、北太平洋やオホーツク海から流れてくる冷たい「親潮(千島海流)」、間宮海峡付近から南下してくる「リマン海流」です。

そもそも何故海流が起きるのでしょう?

その要因は海面での風によって起こされる摩擦運動(風成循環)と温度あるいは塩分の不均一による密度の不均一で起こる熱塩循環だと考えられています。

黒潮を例に考えると偏西風と貿易風と地球の自転から生じる力が合わさり、北太平洋の中央に向けて海水が吹き寄せられるためにこの海域の水位が高くなります。

 

偏西風と貿易風が年間を通して定常的に吹くために、高水位状態は維持し続けられ、これによって大気における高気圧と同様に北半球ではこの高い水位の周辺に時計回りの海水の流れが生まれます。

これを亜熱帯循環と呼び、黒潮は北太平洋の中緯度海域を時計回りに流れている亜熱帯循環の一部なのです。

黒潮と親潮

黒潮の幅は、日本近海では約100km程度で、最大流速は最大で4ノット(約7.4km/h)にもなります。

厚さは幅に比べて大きく、600-700mの深さでも1-2ノットになることも珍しくない。

正確な流量の見積もりは困難であるが、概算で一秒間に2,000万-5,000万立方メートルの海水を運ぶとされている。

表層(200m以浅)の海水温は夏季では30℃近く、冬季でも20℃近くになることがある。

高塩分であり冬季には3.48%に達する。

栄養塩濃度は親潮系水に比べて1桁も少ない。

一方親潮は千島列島に沿って南下して日本の東まで達する海流で、千島海流とも呼ばれ、日本列島の東岸で黒潮とぶつかり北太平洋海流となって東方へ向かう流れとなる。

親潮は流れとしては弱く、流速は速いときでも 1ノット(約0.5m/s)を超える程度だが、深いところまで流れがあるため流量は大きく、最近の調査では黒潮に匹敵する流量になりうることも分かっている。

親潮という名は「魚類を育てる親となる潮」という意味でつけられその名が示すとおり非常に栄養塩に富み、豊かな水産資源をもたらす。

その栄養塩の濃度は黒潮の少なくとも5~10倍と言われ(数十倍~数百倍とも言われる)、春になると植物プランクトンの大増殖が起こり、動物プランクトンや魚類の格好の繁殖場になる。

そのため親潮は緑や茶色がかった色になります。

エルニーニョとラニーニャ

エルニーニョ(スペイン語で「男の子」(イエス・キリスト)を意味する)現象は海流の変動によって引き起こされる異常現象です。

何らかの原因で、太平洋を流れる赤道海流が弱まり、海流が弱まったせいで、暖水が西太平洋へ集まるスピードが弱まり、東太平洋で暖水域が広がり、中部太平洋にまで暖水が広がる。

その結果 海水温上昇により、東太平洋の気圧が下がり、西風バーストが起きる。

西太平洋に向かう貿易風が弱まるなどして、気圧の変化が世界中に波及し、異常気象を発生させる。

これに対してラニーニャ(スペイン語で「女の子」の意味)現象は、エルニーニョ現象と逆に東太平洋の赤道付近で海水の温度が低下する現象です。

エルニーニョ現象が発生した際には、海水温が平年に比べて上昇し、1997年~1998年にかけて発生した20世紀最大規模のエルニーニョでは、最大で5℃上昇しました。

エルニーニョが発生すると、日本では長梅雨、冷夏、暖冬となる事が多く、世界では各地に高温、低温、多雨、少雨などの異常現象が発生しています。

近年は2002年春~冬、2006年7月ころ~2007年2月ころに発生しています。また、海水温の変化による影響として、ある地域では漁業不振で大打撃を受け、ある地域では殆ど水揚げされないはずの魚介類が大漁となることがある。

日本では暖冬で冬物が販売不振に陥るため、経済にも影響が波及する。

一方、ラニーニャが発生すると日本では猛暑、寒冬などの異常気象の原因となるようです。

今年はラニーニャ現象が発生しおり、夏は猛暑、冬は寒冬が予想されています。

このように海流の影響は日本の気候に大きな影響を与えます。

もともと日本南岸が夏に非常に湿度が高くなるのは南東から吹く風が、温かい黒潮上を通過してくるときに、水蒸気を大量に取り込むことに起因しております。

一方、冬は季節風の北西風が吹くので、黒潮の分流として、日本海に流れ込んでいる対馬海流のある日本海側は大陸からの寒気が非常に強大なため暖流が豪雪をもたらす雲を形成してより気温を押し下げ、寒さに拍車をかけます。

また北海道や東北地方では、夏に海側から風が吹くと、冷たい親潮の影響を受け、冷害をもたらす原因となっている。

このように考えると、日本の気候は海流の大きな影響によって左右されているといってもよいでしょう。

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