命の水

みなさんこんにちは

特殊水処理機『新ん泉』の櫻井です。

生命にとって水は必須の物質で、最近の宇宙観測でも、水の存在の可能性から生命体の発見可能性が論じられている天体が出始めています。 

「命(いのち)」という精神的な側面も含めて命と水について考えてみましょう。

人は水なしでは5

人間の体は60兆個を超える細胞から成り立っており、体重の約60パーセントを占める水分の約3分の2は、この細胞内に存在しています。

残り3分の1は、細胞と細胞の間に存在する細胞間液と血液にあり、それぞれ生命を維持するために働いています。

人間は、水と睡眠さえしっかりとっていれば、たとえ食べものがなかったとしても2~3週間は生きていられると言われています。

しかし、水を一滴も取らなければ、せいぜい4~5日で命を落としてしまうことになります。

体内の水が不足することを脱水症状と呼んでいますが、脱水症状をおこすと、体温を調節する汗が出なくなり体温が上がってしまいます。

また、汗や尿が出なくなるため体内に老廃物が溜まり、血液の流れが悪くなり、全身の機能が障害を起こして、死に至ってしまうのです。

植物も同じく、ほとんどは水でできていますが、多くの種子の水分量は約5~20パーセントしかありません。

水分だけでなく、水溶性の栄養分や酸素の量も少なく、これは、一種の“休眠状態”と考えることができます。

代謝や細胞分裂などが行われることなく、ただ休眠しているのには、もちろん理由があります。

それは、通常なら植物が耐えられない悪条件下でも、生き抜くことができるからです。

そして、いつか自然環境が整えば、発芽ができるように設計されているのです。

発芽の条件は、植物の種類によって異なります。

例えば、春に芽生える種類は、ある一定の温度が続くことで休眠から覚め、活動を始めます。

また、乾燥した地帯に生きる植物は、土壌の湿度によって覚醒します。

光に当たることで発芽する光発芽種子というタイプも存在します。

このように、発芽の条件はさまざまですが、共通して欠かせないものが、水なのです。

種は休眠から目覚めると、まず吸水を行います。

そして膨張し、貯蔵物質を代謝し、エネルギーを得て細胞分裂を始め、成長の扉をあけるのです。

命をつなぐ水ORS

脱水症状で命も危なくなった時に必要なのが「命をつなぐ水」として最近普及してきた経口補水液(Oral Rehydration Solution ORS)です。

下痢、嘔吐、発熱といった症状が長期間に及んだり、あるいは頻度が高くなった場合には脱水症状が起こり、小児や老人では死に至る事もある。

病院ではこうした状態で主に点滴による水分補給が行われますが、点滴治療が困難な場合もあり、WHOやUNICEFでは経口補水塩の配布を行い、発症初期での補水治療に関する啓発活動を進めています。

脱水症状や下痢の場合、大腸で水分吸収などが出来ておらず、さらにイオンの流出も起こることが多い。

ところが小腸でナトリウムイオンとブドウ糖が吸収される際、これに伴って水も吸収される仕組み(共役転送系)が発見され、糖と食塩を同時に与えれば、通常使われる大腸ではなく小腸から水分と栄養分を補給できることが分かり、経口補水液として発明されました。

コレラなどの脱水症状に対して、まわりの人がスプーンなどで与えるだけで特効薬的に救命効果があり、発展途上国などで急速に普及しています。

古くから病人食とされている重湯はデンプン(ブドウ糖の重合体)を多く含む米を煮て、少量の食塩を加えた食品で水分補給という点で理にかなった一種の経口補水食品であるともいえます。

正式には水1リットルに対して、ブドウ糖 20g、塩化ナトリウム(食塩)3.5g、炭酸水素ナトリウム(重曹)2.5g、塩化カリウム1.5gの割合で溶解したものを言いますが、下図のように簡略化したものでも十分効果が得られます。

これは市販のスポーツドリンクの内容物に似ていますが、ORSの方がナトリウム量が多い組成となっています。

乳幼児の脱水時にスポーツドリンクを与えると低ナトリウム血症から水中毒を引き起こすことが知られていて、現在日本では、厚生労働省認可の個別評価型病者用食品としてORS用の飲料OS-1が発売されており、調剤薬局や病院の売店等で販売されています。

※お好みでレモン果汁をレモン1/4個分加えると飲みやすくなります。

出典元:全国健康保険協会(経口補水液の作り方)

 

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