水分補給
みなさんこんにちは
特殊水処理機『新ん泉』の櫻井です。
毎年、夏になると、炎天下でのスポーツなどで脱水症状を起こして倒れるなど、水分補給を怠るとひどい時には生命に関わる危険を伴うことがあります。
今回は水分補給のやり方について考えてみましょう。
人体と水分
人の体の約60%が水分であるとよく言われています。
この水分は、体内への栄養分の運搬、老廃物の排泄、体温調節など、そのさまざまなはたらきのために常に必要とされています。
体からは毎日、尿・汗・息・皮膚などを通して水分が出ていってしまうので、失われた水分を毎日補わなければなりません。
人の体から1日に出る水分量は、尿や糞によるものが最も多く約1,500ml、呼吸によるものが約500ml、汗で失われるものが約500mlなので合計で2,500ml以上の水分が失われると考えられています。
一方で、体に入ってくる水分は、食事から摂取するのが約700ml、また体の中で食べたものをエネルギーに変えるとき、代謝水という水ができます。
この代謝水が約300mlだということを考えると、飲料水として必要となる水は1日約1,500mlになる計算です。
ただし「ちょっと汗をかいた」という時は、もっと多くの水分を摂るように心がけましょう。
適度な水分補給
適切な水分をとることは、体の状態をいいコンディションに保つことにつながります。
ただし、「水分補給」といっても、• 飲料であれば何を飲んでもよいというわけではありません。
例えば、ビールなどのアルコール飲料は水分補給としてカウントされません。
なぜならアルコールには利尿作用があり、アルコールを摂取した場合、かえって水分を体外へ排出してしまいます。
では、どのような飲み物が水分補給には良いのでしょうか。
• 日常生活の中では、冷たすぎない「常温の水」
「喉が渇く」というのは脱水症状が始まっているという合図です。
のどが渇いてから水分補給するのではなく、喉が渇かないように水分補給することを心がけましょう。
補給方法としては、一度にまとめてたくさん飲むのではなく、コップ1杯(200cc)の水をこまめに飲むと良いようです。
美味しく飲める水と言うことで私たちはついついよく冷やした水を飲みがちですが、体のことを考えると常温、出来れば体温に近い温度の水が体には良いと言われています。
さらに、コップ1杯の水であっても、一気に飲むのではなく、少し時間をかけて飲むようにしたほうが良さそうです。
ちなみに、睡眠時には起きている時よりも汗を大量にかきやすいため、「寝る前」と「寝起き」の際にはコップ一杯の水を飲むことを習慣付けるように心がけましょう。
• たくさん汗をかいた時はスポーツドリンク
人の体は体内の水分と塩分の割合が一定に保たれるように自己調整しているのですが、沢山汗をかくと体から水分のみではなく塩分も流れ出ていくことになります。
そのため、大量の汗をかいた後はスポーツドリンクのように水分と同時に塩分も補給できる飲み物のほうが「ただの水」よりも適していると言えます。
さて、飲み物には『吸収速度』 というものがあるのはご存知でしょうか。
意外なことに水の方がスポーツドリンクよりも体に吸収される速度は早いのです。
そもそも、スポーツドリンクは人の体液に近い濃度の水分を補給することで、体に負担をかけないように水分をゆっくりと吸収することを目的としています。
通常の水の場合、汗を大量にかく状況では吸収速度が早すぎるため、体に取り入れてもすぐに体外に流れ出ていってしまいます。
結果、汗と一緒にミネラル分も不足してしまい、またすぐに水分補給をしなくてはならないため塩分はどんどん減っていく悪循環になる可能性があるのです。
この「水の欠点」を補うために生まれた飲み物がスポーツドリンクなのです。
もし脱水症状になってしまった時には、スポーツドリンクを2~3倍に水で薄めると水分と塩分を迅速に体に取り込むことが可能です。
ただし、あくまでも数回に分けてゆっくりと補給することが大切です。
一度に大量に飲むとかえって状態を悪化させることもあります。
ちなみに、水分は過剰に摂取すると体内の水を処理するために腎臓に負担がかかり、体内の老廃物を処理しきれなくなってしまい、体がだるくなったり疲れやすくなったりしてしまうそうです。
特に、1日中エアコンの効いた部屋にいるような人の場合は敢えて利尿作用のあるカフェインの入ったものを飲んで尿量を多くするというのも良いことかもしれません。