糖尿病と肥満

みなさんこんにちは

特殊水処理機『新ん泉』の櫻井です。

さて、今問題になって居るのが子供の肥満です。

特に、コロナ禍では子供たちの食生活や運動不足が深刻になって居ます。

肥満と結び付くのが生活習慣病といわれている糖尿病です。

今回は糖尿病と肥満について考えてみましょう。

五大疾病

糖尿病(Diabetes Mellitus: DM)は、血糖値(血液中のブドウ糖濃度)が病的に高い状態をさす病名です。

17世紀後半イギリスの臨床医学者トーマス・ウィリスが、ヨーロッパで当時奇病とされていた多尿症の研究をしていた。

ウィリスは多尿症の研究中、尿に含まれる成分を何としても知りたいと考え、患者の尿を舐めてみたところ、甘かったことが本病確認のきっかけとされています。

世界保健機関 (WHO) によると、2006年の時点で世界には少なくとも 1億7100万人の糖尿病患者がいるといわれており、患者数は急増しており、2030年までにこの数は倍増すると推定されています。

糖尿病患者は世界中におり、先進国ほど患者数が多いのですが、これからもっとも増加率の高い地域はアジアとアフリカになるとみられていて、2030年までに患者数が最多になると考えられています。

先進国において、糖尿病は 5大疾病となっており、他の国でもその影響は増加しています。

北米における糖尿病比率は、少なくともここ20年間は増加を続けていて、2005年には、米国だけでおよそ 2080万人の糖尿病患者がおり、糖尿病予備軍は4100万人にまで及ぶと言われています。

日本国内の患者数は、この40年間で約3万人から700万人程度にまで増加しており、糖尿病予備軍を含めると2000万人に及ぶとも言われています。

糖尿病は生活習慣病の一種であるため、治療型から保健指導型の予防医療への転換を図らない限り、その死亡率を劇的に下げることは難しい状態です。

糖尿病は、都市化とライフスタイルの変化にともなって増加する傾向があり、食生活の「西欧化」と関連している可能性が高いことが指摘されています。

したがって予防には食事や運動などの環境の変化をすることが予防上大きな役割をはたすと考えられています。

ちなみに他の五大疾病とはがん、脳卒中、心臓病、精神疾患をさします。

BMIと体脂肪率

BMI(Body Mass Index、ボディマス指数)は、体重と身長の関係から算出されるヒトの肥満度を表す体格指数です。糖尿病の四大原因は、加齢、遺伝、肥満、運動不足と言われています。

糖尿病にかからないためのチェックとしては肥満度に注意しておくことが有効です。

下のBMI計算式からご自分のBMIを算出してみてください。

たとえば身長160cm、体重50kgの人は右の式から

BMI=50÷1.60÷1.60≒19.5になります。

日本肥満学会では、BMI=22の場合を標準体重としており、25以上の場合を肥満、18.5未満である場合を低体重としています。

厚生労働省の研究によると40歳代のBMIと平均余命を調査した結果、太り気味(BMI:25以上30未満)の人が最も長命であり、次いで普通体重(BMI:18.5以上25未満)の人、肥満(BMI:30以上)の人、やせた(BMI:18.5未満)人の順であるということでした。

また同じ研究で、医療費の負担は太っているほど重くなることも判明しています。

しかしながらBMIだけでは肥満の正確な判定はできないケースも多いので最近では体脂肪率と組み合わせて判定することが多くなっています。

体脂肪率は低ければ低いほどよいというものではなく、適度な状態が良いとされています。

30歳以上の男性では17~23%が適正で25%以上は肥満、30歳以上の女性では20~27%が適正で30%以上は肥満とされています。

下のような市販の体脂肪計はほとんどが生体インピーダンス法を利用したものが多く、この方法ではその日の身体状態でばらつきが出たり、機器製造会社が使用する推定DATAにより測定値に差が生じることが多いので、できるだけ測定を同じような条件で実施することが大切といわれています。

いずれにしてもBMIと体脂肪率を時折測定して肥満にならないように心がけることが糖尿病にならないための第一歩かもしれません。

肥満を防ぐ

糖尿病にならないための最大の予防法は肥満を防ぐことです。

平成14年に行われた「糖尿病実態調査」でも、今までに一番重かったときの体重が重い人ほどすなわち肥満状態の程度が重いほど、糖尿病にかかりやすいことがわかりました。

そこで肥満を防ぐためのもっとも効果的な方法は食事に注意することです。

①食事の量を食べ過ぎないように気を付けること。

「腹八分目」というのは日本人が長寿になった最大の健康法かもしれません。

②栄養をバランス良く取ること。

偏った食事の摂取はそれ自体が一種の「中毒症状」状態を引き起こすと言われています。

特に脂肪分や甘味成分はその摂取量が多くなるほどさらにそれを摂取せざるを得ない趣向を引き起こすと言われています。

バランスの良い食事が大切なわけがここにあります。

③不規則な食事を減らすこと。

朝食を抜いたり、食事時間が不規則だったり、寝る前3時間の間に食べることは肥満に結びつくことが示されています。

またゆっくりよくかんで、人との会話を楽しみながら、時間をかけて食べることも摂取された食事が肥満に結びつかない方法と言われています。

④野菜をたっぷりたべること。

野菜に含まれる食物繊維は、肥満を防ぐ働きをします。

1日に350g以上の野菜を食べ、このうち緑黄色野菜を120g以上取ることが健康を保つ秘訣です。

⑤適度な運動をする。

運動をすることで体脂肪を消化し、基礎代謝の多い体を作ることができます。

激しい運動でなくても有酸素運動となるウォーキングなどのような軽い運動でも体脂肪を減らす効果は十分あります。

生活の中で運動する工夫を考えましょう。

運動も定期的に日常頻繁に実施するほうが効果が高く、基礎代謝の向上に役に立ちます。

一時期に過度な運動をすることは返って体に負担をかけてしまうようです。

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